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アプローチ

私が ねえ と 彼に目配せをする。
彼は 私の横顔をすっと見るだけ。
もう わかっているでしょうと 私は目で訴える。
しかし彼は 私が何を求めているか知らない素振りをする。

私は焦れて 彼の唇にキスをする。
彼は舌を絡ませる。
漸く 私は彼に気持ちを伝わったことを確認する。

私は彼の肩を強く引き寄せる。
彼は私の重力に負かされて
私を押し倒す。
私は彼の肩を更に強く抱く。

彼は 私にキスを止めない。
そして 私が次にリクエストをするのを待っている。
私が唇を離す。首を右に向けて吐息を吐く。

ああ・・

彼は 私の首筋をなめて そのまま下降する。
君の乳首触ってあげようか。
と 彼が私の耳元で囁くと
それだけで 私は興奮して
まだ 彼が私のそこを触ってもいないのに
既に反応する。


駄目よ。。。

そんなことは わかっている言い訳。
駄目といわれて彼が容赦する筈もない。

最初は ゆっくり。そして リズムをつけながら。
彼は私の右の乳首を触る。指で。舌で。舐めて。
はさんで。下から上に。繊細に。優雅に。

私が感じるのを十分上から見極めてから
更に 今度は 左も触ってあげようかと 提案する。
そんなこといわれなくても 私は十分なのに
彼の気持ちは 決まっている。

もう駄目。本当に駄目よ。

本当に駄目なの? 何がどういう風に駄目なの?
と聞かれても 私の脳は限界を超えている。

両方の乳首を触られて 弄ばれて いじられて
私は 空をみながら 喘ぐ。
その声は泡となり かなたに消えて行くも。

彼の制裁はまだ終わらない。
次は 私の大事な場所に。
ゆっくりと彼の指が降りてきて。
下着の上から触る。いや。もう駄目。
そんなことしないで。
と 要求しても
彼は それじゃ もうこれでやめてもいい?と
意地悪く質問する。

今まで慣れ親しんだ会話を何回も交わしているのに
私たちは この問答を楽しんでいる。

そう 私の反応を確かめ
指で何度も往復し、下から攻めて
私の体が痙攣するのを見届けてから
彼はそこにキスをする。

いや ただのキスではなくて。
それは彼の唇に挟まれ、吸われ、時々噛まれる。
痛さで声を出しても 彼には届かない。
まるで 私は刑を執行されている罪人となる。

果たして本当に私は罪人なのか。
この果てしない欲望の悦楽の底にいる私が?

そう浮遊している間に彼は 私が一度達するのを見届けてから
漸く 彼のものを私に挿入する。
ああ やっと。。。 そう やっと。。。

と 思いつつも
彼は私を許してはくれない。
終わらない波に踊らされて 私は数え切れない快楽を味わう。
死んでしまそうな感覚の中 彼の攻めから開放されて
私は 波に打ち寄せられた感覚で 暫く呆然と横たわっている。

それにも関わらず 彼は 今度は後ろから。
私の腰を持ち上げて 深く深く挿入する。
体がしなる。私の目はもう何もみていない。
彼の部屋の天井も 梁も見えるのに
それは 私の記憶には残っていない。

このからだの深さはなんだろう。
あとからあとから 押し寄せる渦のような感覚。
もう止められない。
彼の腰を後ろから押さえながら
右足をあげたまま 更なる深みに嵌る。
それは 奈落の底。

今まで何度もいってはもどりつする
抜けられない 秘密の場所。

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